看護師として病棟勤務で就職する前にやっておけばよかったこと

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看護師という職業は業務や給料にそこまで大きな差はないため、金銭的な待遇よりもメンタル面での不満による退職が多いです。

つまり職場環境や人間関係がその職場で長続きするかどうかに影響してくるというわけですね。

今回は病棟勤務をした経験のある筆者の実体験に基づく「病院選びで後悔したポイント」や看護師として病棟勤務で就職する前にやっておけば良かったこと、精神的に満足しながら働くにはどのような要素に気を付けて病院を選べば失敗しなくて済むのかを解説していきたいと思います。

看護師が病院に病棟勤務して後悔した3つのポイント

早速、筆者自身が看護師として病棟勤務をしてきた中で実際に後悔したポイントがどのようなことなのか見ていきましょう。実際に後悔しがちな重要なポイントは3つあります。

1、業務規定と実際の勤務時間が違う

勤務時間が早番は9時から18時と書かれていても、果たしてそれは実際にそうなのでしょうか。筆者は初出勤で10分前に出勤したら先輩から白い目で見られたという経験があります。

後から知ったのですがその病院ではどんなベテランでも30分前の8時半に出勤していて私の1年先輩は8時に来て雑務をしていました。

誰も言わないし教えてくれないけど新人は何時に来るべきかという暗黙のルールがあるということです。

また定時になっても先輩も含め誰一人帰ろうとしないんです。お局は18時半に、ベテランが18時50分に帰り、1年上の先輩は19時に退勤していたので実際に帰れる時間にも暗黙のルールがあります。

この勤務時間なら子供の保育園の送り迎えができる」と思って転職したのに実際は全くできない。こういった業務規定にない暗黙のルールにのっとった労働があるのかどうかは就職前にわからないと後悔するポイントです。

2、新人の時ほどタダ働きが多い

ご存知の方も多いように看護師など医療系の職種には恐怖の「日誌(通称デイリー)」というものが存在します。日誌の書き方にはマニュアルが無い病院が多く、がんばって書いた文章の9割くらいは赤で消され、結局ほとんどすべて書き直しということが起こります。

慣れていけば手直しの量も減り、自然と退勤時間も早めることは可能ですが、日誌がない病院はほとんどないので例えブラックな病院でなくとも新人が定時で帰れる病院はとても少ないです。

新人に限らずベテラン看護師であっても日誌の書き方は病院によって変わってくるので転職の方も注意が必要です。

3、業務と全く関係ない人間関係のストレス

近年は看護師になる男性も多くなってきていますが、いまだに女性が圧倒的に多く、女性の職場ならではのいじめや男女トラブルなども多々発生します。

同僚の看護師はナースシューズを片方隠され、看護師長の仕業と判断した彼女はその場で看護師長のロッカーに入っていたナースキャップについていたピンバッジをゴミ箱に捨てたりしていました。

それを見た筆者はいつ自分が被害を受けるかと戦々恐々としてしまいました。

また男性医師と女性看護師の職場内恋愛や不倫なども多く、交際順調な間は問題ないのですが、破局に伴ってそのトラブルを周りに飛び火させる人たちもいます。

このような業務とは関係ないストレスに遭わないためにも有害なスタッフが在籍してる職場じゃないかどうかを事前に確認しておきたいものです。

病院選びに失敗した看護師がやってしまっていた間違い

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では実際にどういうことが原因で病院選びに失敗する人が多いのでしょうか。病院選びに失敗した看護師がやってしまっていたよくある3つの間違いについて取り上げて行きたいと思います。

安易に実習先に就職するのは間違い?

本当に自分に合った病院ならばよいのですが「就職活動する手間が省ける」という安易な理由で特に希望の病院がない人が実習先に就職してしまうパターンはとても多いです。しかしこれが悲劇の始まりになることがあります。

筆者の友人は実習の際に病院のスタッフさんにすごく褒められて、「君そのままうちの病院に就職しなよ」と言われたことに気をよくしてあまり深く考えずにそのまま就職したのですが、実際に現場に入ってみるととんでもないブラック病院で残業だらけのひどい目にあったという事がありました。

実は職場環境が悪く人の入れ替わりの激しい不人気な病院が人手を得るための手段として選ぶ方法の1つが実習生の受け入れと、自分にまだ自信のない実習生を必要以上に褒めることでそのまま就職を促すということです。

もちろん実習生を受け入れている病院がみなそうではないのですが不人気な病院ほどやたらと就職を促してくる場合が多いため注意が必要です。

先輩の口コミは過信しない方がいいかも

先輩が「人間関係がよくて口うるさい人もいない」と言ってももしその先輩が小言や嫌味をアドバイスととらえていたらどうでしょうか?

ストレスに感じるかどうかのボーダーラインは人によって違うので、同じ病院に勤めている人でも看護師長がイヤでストレスを感じて退職する人もいれば看護師長とうまくやっていて辞めない人もいます。

筆者の同期の看護師は信頼している先輩が「人間関係がよくて天国のような職場だ」という口コミを鵜呑みにして就職したのですがひどいイジメに遭って結局2年も経たないうちに辞めてしまったことがあります。

先輩にとっては気にならないほどのことでもあなたにとっては気になる場合や、あなたの先輩は病院職員と仲良くできたりウマが合う場合でもあなたとは反りが合わないこともあるため安心はできません。

奨学金目当てで病院を選ぶのは危ない!

家庭の事情により学費を払うことが困難な場合に、最低3年働くことを条件として学費を負担してくれる上に給料面でも通常通りの待遇を受けられるというとてもよいシステムを持つ病院があります。

これだけ聞くとなんていい制度なんだと感動する方も多いと思いますが、この制度を導入している病院には以下の共通点があることが多いです。

  1. 就職希望者の少ない地方の病院
  2. 仕事がキツくて人の入れ替わりが激しい病院
  3. 実際の勤務時間や賃金にブラックな要素がある病院
  4. 人間関係がギクシャクしている病院
  5. 精神科など人気のない科で募集をしている病院

医療系の大学の高額な学費を負担しながら給料も減らさないというのはどう考えても看護師が3年働いた程度で元を取り戻せているとは言えません。ほぼ間違いなく病院側がいくらか負担することになります。

それは学費を負担してでも新人を入れないと病院が成り立たないくらい、何かの理由でスタッフが不足している病院である確率が高いです。

もちろん病院のオーナーが慈善事業として行っていることもあるので一概には言えないのですが、上記5つのどれかに当てはまる病院が奨学生を募っていることが多いのは事実です。

奨学金で病院を選んだ看護師の末路

知人の看護師でとある私立の4年制の大学に行き僻地にある精神科とそのような奨学金の契約を結んだ人がいます。それが1年生の終わりのことだったそうです。

しかし精神科医療を学んでいくうちに3年生くらいの頃には「自分には合っていない」と感じるようになり実習に行ってもうまくいきません。

でも契約してしまったので「きっと慣れだ」と思い無理して慣れようと努力してはいたのですがいっこうにストレスは減りません。

最終的に就職した後でうつ病を患ってしまい、看護する側だったはずの自分が精神科に入院するという末路をたどってしまいました。手元に残ったのは約1000万円の借金と使う必要のなくなった医療の知識だけ。

約1000万円というのは返済がとても困難な金額ですが、奨学金は債務整理や自己破産の対象外であるためどうしても返済の義務から逃れることはできません。医療系の大学は学費も高額になりがちですし、家がお金持ちなどでない限りは奨学金でなんとかするというのはスタンダードになっていますが、絶対に注意が必要です。

就職先の病院選びで絶対に失敗しない方法とは?

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求人情報や先輩の口コミが信用できなくても確実に病院の内情を知る方法が一つだけあります。

実際に働いている複数の人から勤務形態や人間関係を聞き取る」ということです。しかし実際に働いている複数の人と知り合いになって実情を教えてもらうというのはなかなか困難ですよね。

そこで職場の実情を把握している看護師関係の就職・転職のプロのアドバイザーに判断のための手助けをしてもらうという方法があります。病院の内部事情に詳しいスタッフが内部事情をある程度事前に教えてくれて、面接に同行までしてくれて聞きにくい質問もしてくれるので心強いのです。

看護師専門の求人サイトは単なる求人サイトとは違い、担当のスタッフがついてくれて希望の病院への待遇の交渉などもしてくれたりします。筆者自身は1回目の病棟勤務の病院選びの時にこのようなサービスがあるという事を知らなかったので思い切り失敗してしまい長続きしませんでした。就職や転職に失敗したくない看護師の方は一度どのようなものかチェックしてみる価値があるかもしれませんね。

看護師が絶対に後悔しない病院選びまとめ

最後に看護師として病棟勤務する前に知っておくと損をしない事についてまとめておきたいと思います。

看護師の病棟勤務では実際の業務内容や待遇、人間関係など、勤務してみるまでわからないポイントでの後悔が多いです。

かと言って安易に実習先に就職したり先輩の口コミを過信したり奨学金目当てで病院を選ぶのは失敗したケースが多いのでおススメしません。

長く快適に働けるような本当に自分に合った希望の病院を見つけるためには看護師の就職専門のプロのスタッフに任せることで失敗のリスクをぐんと減らすこともできます。

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